第1回 放射線ってどんなもの?
無限の可能性を秘めたエネルギー
放射線は、目で見ることができない不思議な光線です。「放射線にどんなイメージを持っていますか?」と尋ねると、多くの人から「原子爆弾」とか「癌になる」などの答えが返ってきます。たしかに、わが国は世界で唯一、原子爆弾を被爆し、その放射線により多くの人が苦しみ、亡くなられています。放射線被曝による人体への影響でもっとも知られているのが癌です。しかし反面、便利な面もあります。それは、「物を壊さないで中の様子を伺い知ることができる」ということで、無限の可能性を秘めたエネルギーを持っています。
放射線は、目に見えない、つかまえる事もできない、臭いもない、音もない、味もない、つまり五感に感じることのできない不思議なものです。
放射線は、工業、農業、そして医療の分野など私たちの生活のさまざまなところで利用されています。ですから、それをただ単に怖いと恐れるのではなく、その実態を正しく知って、利用あるいは恩恵を受けることが大切なのです。
放射線とは、難しくいえば、「電磁波または粒子線のうちで空気を電離する能力を持つもの」のことで、「電磁波」と「粒子線」に大別されます。テレビやラジオあるいはケータイに使われている電波や自然の光、赤外線、紫外線も電磁波ですがそれよりもずっとずっと波長の短いものも放射線に含まれます。それにはエックス線とガンマ線の2つがあります。粒子線とは、電子や中性子が非常に速い速度で一定方向に流れている状態をいい、アルファ線、ベータ線、中性子線、陽電子線、などなど多くの放射線があります。
プロフィール
≪バックナンバー≫
1.放射線ってどんなもの? 無限の可能性を秘めたエネルギー(2010/8/23)
0.連載開始のお知らせ(2010/7/30)
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