さて、農業の生産量を増やすには二通りしかない。一つは生産する農地を拡大することであり、もう一つは生産性、要するに面積当たりの生産量を増やすことである。アフリカの土地は広大であり農業にはいくらでも使えるような気もするが、そもそもほとんどのアフリカ農村の農民は手作業やウシなどの畜力に頼った小規模農業であり、このような状態では農民一人当たりで耕すことのできる面積にも限度がある。ならばアフリカの強力な炎天の下、家族総出で朝から晩までクワを持ち一心不乱に耕作すれば農地を拡大できるが(相当難しいだろう)、それができない場合には機械を導入することが有効である。しかし高価な農業機械を買えない農民はどうすればよいのか。それは現在ある農地にさらに手を加え有効活用することにより生産性を上げることである。イネはアフリカにとっては歴史的に新しい作物であるが、東南部アフリカ農村での栽培方法としては起伏のある土地を簡単に耕し、モミ(コメの種)を節分の豆まきのようにばら播き、後は降雨を待つという、手間をなるだけかけずに行う稲作が広く行われている。しかし同じ田んぼでも整地し、モミを線上に蒔きさらに覆土し、除草をする手間を加え丁寧に収穫するだけでも、ばら播き栽培の二倍ほどの収量がもたらされるのである。[1]
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3.発展途上国の農業開発と保健医療 発展の過程での保健医療問題(2010/9/1)
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