医学

成人がん患者・家族とのエンドオブライフコミュニケーション

市川直明
商品コード:
978-4-86194-44-6
本書の目的は、終末期のコミュニケーションの改善にある。そのため、コミュニケーションのプロセスを重視する内容となっている。忙しいがん治療医が終末期の面談前に落ちのないように準備しておきたいこと、ケアについて頭の整理ができること、どんな状況でも希望を提供できることを目指した。
【販売価格】
2,090 円(税込)
ポイント 19 Pt
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目次

Section 1
エンドオブライフにおけるコミュニケーション

エンドオブライフ(End-of-Life, EOL)ケアとは
EOLコミュニケーションは確かな技術を引き継いでいくアートである
治療意思決定法
悪い知らせを伝える一般的な方法(SPIKESプロトコル)
患者中心スタイルを確立する
患者キューについて
EOL話し合いのアウトカム,
EOLコミュニケーションバリアについて
悲嘆の5段階
EOL医療に関する一般意識
EOLコミュニケーションにおける「真実」
協同関係を築く
非言語的行為の重要性
共感するとは
傾聴
日本と日本語の文化的な特徴
感情表現

Section 2
EOLコミュニケーション力を高めるスキル

確認スキル
共有意思決定スキル
面談枠組みの確立スキル
質問スキル
共感スキル
情報をまとめるスキル
自律促進スキル

Section 3
EOLコミュニケーションの実際

誰がEOLの話し合いをするか?
話し合いの準備
EOLに関しての話し合いのタイミング
どのようにEOLのことを話し合うか?
予後について話し合う
予後やEOLの話し合いで希望やコーピングを促進するための方法
疾患特異的治療を始めるもしくは変える
疾患特異的治療の中止
これからの症状と症状の対処
死が差し迫っている患者とどのように先のことを話し合うか?
蘇生処置について話し合う
「死」と「死にゆく」過程について話し合う
予後やEOLの情報を患者に伝えないでほしいとの家族による依頼
食い違いの対処
(家族の意見の食い違い、医師と患者もしくは医師と患者・家族との食い違い)
否認やエビデンスに合致していない期待の対処
(例:医学的に無益な治療の依頼)

Section 4
フォローアップ

難しい感情への対応
適応障害の対応
早く死なせてほしいという要求の話し合い
深刻な病状説明に伴う自殺リスクの事前評価
死にたいという患者への対応
これからの生活について患者・家族と話し合う

Section 5
療養の場の選択と地域緩和ケアネットワーク

地域緩和ケアのオリエンテーション
緩和ケアの地域リソースを知る
入院と在宅療養の違い
介護保険について
療養の場を話し合うとき
在宅療養を希望したとき
退院前カンファレンス(退院前共同指導)のメリット
退院前に患者・家族とカンファレンスする
入院から在宅に移行する際の注意点
北信がん診療・緩和ケアネットワークの取り組み

Section 6
がん医療用語説明例集

なぜ患者に言葉が伝わらないのか
診断について説明するとき
病状について説明するとき
治療について説明するとき
化学療法(抗がん剤、がん薬物療法)について説明するとき
生活の質、ケアについて説明するとき

おわりに

索引